「ピースボート 帰りたいって本当?」
「閉鎖空間の船内で気分が落ち込まないか心配」
「クルーズって自由がきかなくて後悔しそう…」
クルーズ旅行が初めてだと、何かと不安がつきものですよね。特にピースボートのように数ヶ月単位の長旅になると、「途中で帰りたくならないかな…」という声はとても多いです。
実際、船に乗ってから「ちょっと想像と違ったかも」と戸惑う人がいるのも事実です。
でも結論から言うと、ピースボートは帰りたくなるような一面もあるけれど、しっかり準備と心構えをしていれば、十分に楽しめる旅でもあります。
この記事では、ピースボートに初めて興味を持った方が不安に感じやすい「帰りたい」と思ってしまう瞬間と、それを乗り越えるための具体的な方法を、クルーズ乗船経験者が解説します。
ピースボートで「帰りたい」と感じるのは本当?
ピースボートのクルーズは、非日常を味わえる一方で、想像と違ったギャップを感じて「帰りたい」と思ってしまうこともあります。ここでは、そもそもピースボートとはどんな旅なのか、そして実際に「帰りたい」と感じた人はどれくらいいるのかを紹介します。
ピースボートとはどんなクルーズ?
ピースボートは、約3カ月にわたって世界中の港を巡る国際的な船旅です。
一般的な豪華クルーズとは違い、「国際交流」や「平和教育」をテーマに、幅広い年齢層の参加者が集まるのが特徴。船内ではトークイベントや語学講座、ワークショップなども盛んに行われています。
客室は「相部屋」からゴージャスな個室まであり、20代の若者からリタイア後のシニア世代まで、年齢もバックグラウンドもバラバラな人たちが乗船します。
まさに“動く多国籍コミュニティ”のような空間で、人によっては刺激的な体験になる反面、慣れるまでに時間がかかる人もいます。
一方で、訪れる寄港地では世界遺産や絶景、ローカルな文化に触れられるのが大きな魅力。船でしかアクセスしにくい地域も多く、まさに“地球一周”の旅が実現できます。
ピースボートから帰りたいと感じる人はどれくらいいるの?
インターネット上やSNSでは、「ピースボート 帰りたい」というキーワードが検索されているのを見かけます。これは少なからず「思っていたのと違う」「自分に合わなかった」と感じた人がいる証拠でもあります。
たとえば、X(旧Twitter)や個人ブログには以下のような声が見られます。
- 「毎日が船の中で単調すぎて、3週間目あたりで一度本気で帰りたくなった」
- 「相部屋の人とうまくいかなくて、最初の1ヶ月は正直しんどかった」
- 「インスタで見たよりも地味。もっとキラキラした世界を想像してたかも」
筆者の友人も乗船した際、3週間ほど経ったタイミングで「まだあと2ヶ月以上あるのか…」と重たく感じた瞬間があったといいます。
特にスマホやネットが思うように使えない環境だと、社会から取り残されたような感覚になり、不安を強めてしまう人もいます。
ただ一方で、「乗ってよかった!」「人生観が変わった!」という声も多く、旅の感じ方は本当に人それぞれ。途中で「帰りたい」と思った経験さえも、最後には笑って振り返れる人も少なくありません。
ピースボートで帰りたいと思う瞬間とは?
クルーズに乗る前は「毎日が非日常で楽しそう!」とワクワクしていた人も、いざ乗船してみると少しずつ気持ちが変わってくることがあります。
それは旅の長さや環境の違い、思っていたのと現実のギャップなど、さまざまな原因が絡んでいます。
ここでは、「ああ…ちょっと帰りたいかも」と思ってしまいやすい代表的な3つの瞬間をご紹介します。
ピースボートで帰りたい理由①食事に飽きてきた
最初の数日は、「ごはんも無料で3食作る手間もなくレストラン食はありがたいなぁ」と感じる人が多いです。
ですが、クルーズが中盤に差しかかってくると、「今日もまたこの味か…」と、少しずつ不満が募ることもあります。
ピースボートの食事は、レストラン食で味は悪くないものの、どうしても味付けやメニューに偏りが出てしまいます。バイキング形式やメニューが選べても毎日続くと似たようなローテーションになってしまいがち。人によっては「冷食っぽい」「温かいけど味が単調」と感じてしまうかもしれません。
確かに毎日同じレストランに通い続けると思うと、しんどくなるのは仕方ないかもしれません。
加えて、乗船が長くなると恋しくなるのが「白ごはんに味噌汁」という、いわゆる“日本の普通のごはん”。筆者も海外に行ったときは、2ヶ月目くらいから朝起きた瞬間に「たまごかけご飯食べたい…」と思っていた日がありましたので、よく分かります。
ベテラン乗船者の中には、味噌汁の素やレトルト食品、ふりかけを持参している人もいて「こういう小さな安心が心を支えてくれるんだな」と実感した場面もあります。つまり、味に敏感な人ほど、食事の単調さから“帰りたい”気持ちが膨らむことがあるというわけです。
ピースボートで帰りたい②船の生活のマンネリ化
ピースボートでは、船内で過ごす日が全体の7〜8割を占めます。寄港地観光はあくまで“アクセント”であり、実際はほとんどの時間を海の上で過ごすことになります。
朝は船内放送で目覚め、午前のイベントをはしごして、昼食を挟み、午後は講演や読書、散歩…。こうして見ると充実しているように見えますが、日を追うごとに「またこの1日か」という感覚が出てくることも。
特に、外の景色がずっと「海」だけになると、脳が刺激を受けにくくなります。「地上の生活では当たり前だった街の喧騒や買い物、散歩の自由さが、こんなに恋しくなるなんて思わなかった」と感じる人も少なくありません。
船内のルーティン生活に慣れてきた1ヶ月半くらいで「曜日感覚がなくなってきた」「今日なにしようかなと悩むようになった」という時期を迎える人はいるようです。
特にスマホやSNSに頼りがちな人は、ネット環境が制限される中で「情報が入ってこない孤独」を感じやすく、それが生活全体のモチベーション低下につながるケースもあるようです。
ピースボートで帰りたい③観光地の光景に飽きるとき
寄港地観光は「この旅一番の楽しみ!」という人が多いのですが、実際には「え?もう集合時間?」というくらい、あっという間に終わってしまうケースも。
ピースボートでは、寄港は1日ということも多く、自由時間が制限されることもあります。
また、旅を重ねるごとに「港はどこも似たような街並み」「ビーチばかりで感動が薄れてきた」と、景色に対する“飽き”が出てくることも。
観光が予定より短くなったり、現地の人と交流する機会が思ったほどなかったりすると、「あれ?このために長旅してきたの?」と物足りなさを感じてしまうかもしれません。
せっかくの“世界一周”という非日常のはずが、予定に追われるような感覚になると、旅に対するモチベーションが下がり、「帰りたいな…」という思いにつながってしまうんです。
ピースボートで帰りたい④船酔いや体調不良でつらい日が続いたとき
船旅ならではの悩みのひとつが「船酔い」です。
ピースボートは約3万トン級の大型客船で、一般的には安定しているとされますが、航路によってはかなり揺れることもあり、特に赤道直下の海域や南太平洋では波が荒れる場面も。
「横になっても目が回る」「薬を飲んでも気持ち悪いまま」といった症状が続くと、何をするにも億劫になり、どんどん気持ちが沈んでしまいます。
筆者も体調が悪くなった際に、強い船酔いになってしまい、船上にいる間はずっと辛かったことがあります。その時は本気で「なんで私はここにいるんだろう」と、自己嫌悪に陥ったのを覚えています。
また、長期乗船中は風邪や体調不良を起こす人も珍しくありません。湿度の変化、時差、寄港地の環境変化などが影響し、体がうまく順応できないと、体力も気力もじわじわ削られていきます。
そんな状態が続けば、自然と「もう帰りたいな…」という思考になってしまうのも当然です。
ピースボートで帰りたい⑤人間関係に疲れたとき
ピースボートは、一般的な世界一周クルーズと違い、相部屋を選択することができます。相部屋では、初対面の人と最大4人で生活を共にすることになります。
当然ながら、価値観や生活リズムが違う者同士が一つの部屋で長期間過ごすことは、想像以上に神経を使うものです。
・寝る時間が違う
・片付けや音に対する感覚が違う
・沈黙が苦痛な人と静かに過ごしたい人のミスマッチ
ルームメイトのいびきが激しく寝不足が続いたり、ストレスから体調も気持ちもガタガタになってしまう人も残念ながらいます。
一方、しんどいのは相部屋の人だけではありません。意外と多いのが、一緒に乗った家族やパートナー、友人と気まずくなるというケース。
一見仲良さそうに見える夫婦やカップルでも、24時間365日ずっと同じ空間で過ごしていると、距離感が狂い始めます。食事も観光も寝るのも一緒。話すことがなくなったり、意見がぶつかったりすると、そこから険悪な雰囲気になることも。
特に部屋が狭いと、逃げ場がない感覚が強くなります。
この“常に誰かと一緒にいる感覚”が、じわじわとストレスになり、「もう疲れた」「帰りたいかも…」という気持ちに火をつけてしまうことがあります。
実際に「仲の良かった友人と最終的には会話しなくなった」「夫と部屋ではほとんど無言だった」というエピソードも聞いたことがあります。
人間関係の疲れは、体力よりも先に心を消耗させるもの。閉鎖空間である船上では、なおさらその影響が大きくなってしまうのです。
ピースボートで帰りたい⑤ネットが社会から切り離されたように感じるとき
現代人にとって「スマホが使えない」というのは、もはや“異常事態”に近いかもしれません。ピースボートでは、Wi-Fi環境が限られており、値段も安くなく、安定的につながらないことも多いです。その為、ネット断ちの生活に近くなります。
LINEやInstagram、ニュースアプリが使えないことで、最初のうちは「のんびりしてて意外といいかも」と思う人もいますが、それがしんどいと感じる人もいるようです。
・仕事の連絡が返せないストレス
・社会の変化についていけないストレス
そういったストレスから、早く帰りたいと思ってしまう人もいるようです。
また、ネットが使えないことによって、情報を自分で得ることができず、「誰かから聞いた話」や「船内新聞」などに頼る形になるため、“世界から隔離された感覚”を覚えることも。
この孤立感が強まると、自分の存在が社会から浮いているように感じ、思いがけず「帰りたい」という感情につながってしまいます。
ピースボート乗船前で帰りたいと思わないか不安な人向けのアドバイス
「ピースボートに興味はあるけど、本当に自分に合う旅か不安…」
そんな気持ちは、とても自然なものです。でも、ちょっとした準備をしておくだけで、「帰りたい」と思うリスクをぐっと減らすことができます。
この章では、ピースボートに安心して参加するために、ぜひ押さえておきたい“事前準備のポイント”を3つご紹介します。
ピースボート帰りたくならないコツ①日本食や自分の好きなものを持っていく
まず最優先で考えておきたいのが、“自分の安心グッズ”を持ち込むことです。
船上や海外では思うように買い物ができないため、ちょっとした不調や不安に対処するには、出発前に事前に準備しておくべきです。例えば、
- 船酔い止めや頭痛薬、胃薬などの常備薬
- 味噌汁・ふりかけ・カップ麺・お茶などの日本食
- 好きな香りのアロマ・お気に入りのハンドクリーム
- 愛用のスリッパやアイマスク、イヤホンなど
こうした“ほっとできるアイテム”があるだけで、ストレスの受け止め方がまったく違ってきます。
筆者も旅で疲れが溜まった夜に飲んだ「わかめスープ」に、涙が出そうなくらい救われた思い出があります。
自分を安心させてくれる“ホーム感”を持ち込むことが、長旅でのメンタル維持には欠かせないのです。
特に食べ物や薬は自分に合うものをちょっと多いかもと思うぐらい持っておくのがいいです。クルーズ船は乗船してしまえば部屋はずっと一緒で重い荷物を持ち歩く必要がありません。思う存分詰め込んで出発しましょう。
ピースボート帰りたくならないコツ②旅への期待値調整をしっかりする
「憧れの世界一周クルーズ!」というイメージだけが先行すると、実際の旅とのギャップにがっかりしてしまうことがあります。だからこそ、“過度な期待”をほどよく整えておくことも、立派な準備の一つです。
- 寄港地観光は思ったより短いこともある
- 食事やイベントは万人向けに設計されている
- 船内生活は静かで毎日がエンタメというわけではない
これらを事前に理解しておけば、「想像と違う…」というがっかり感はだいぶ減ります。むしろ、「そんな中でも、自分はどう楽しむか?」と前向きに考えられるようになります。
ピースボートは、あくまでも“体験型”の旅。すべてが受け身ではなく、「自分で旅をつくっていくもの」と捉えることで、満足度が大きく変わってきます。
ピースボート帰りたくならないコツ③ストレス発散法を考えておく
長旅では、どうしても気分が落ち込む日や、疲れがたまる瞬間がやってきます。そんな時に備えて、「こういうときはこうする」という“ストレス解消の引き出し”を持っておくことが大切です。
- 一人になれる場所を見つけておく(デッキや図書室など)
- 旅の途中で続けられる簡単なストレッチや運動を決めておく
- 日記やスケッチ、音楽、手紙などで自分の気持ちを表現する
- 深呼吸や瞑想を取り入れる
気持ちが落ち込んだときはデッキで音楽を聴きながら海を見る時間を作るのはおすすめです。これだけで「また明日がんばってみようかな」と思えるようになるので。
ぜひ、自分の好きな曲のミックスCDを作って持ち込んでみてください。
ストレスはゼロにできなくても、“うまく逃がす術”を持っていれば、確実に旅の心地よさは上がっていきます。
どんなに計画を立てても、すべてが思い通りにいく旅なんてありません。だからこそ、「ちょっと不安かも」と感じている人ほど、こうした準備をしておくことで、自分を守りながら旅を楽しむことができます。
ピースボートは、自分で自分を“ごきげん”にする力を育てる旅でもあると思うと、不安も期待に変わりますよ。
ピースボートで帰りたいの気持ちを乗り越えるには?
旅の途中で「帰りたい」と思うのは、決して特別なことではありません。大切なのは、その気持ちを否定せず、うまく付き合いながら乗り越えていく方法を見つけることです。
ここでは、ピースボートならではの環境の中で、心のモヤモヤに向き合うための“ちょっとした工夫”をご紹介します。
ピースボートで帰りたいを乗り越える①自分なりの「1日1テーマ」を決めてみる
ピースボートの旅は長丁場。
だからこそ「毎日何をしよう?」と目的を見失いがちになってしまうこともあります。そんなときは、自分なりに「1日1テーマ」を決めて過ごしてみるのがおすすめです。
たとえば…
- 「今日は甲板で夕日を見る日」
- 「今日は知らない人に1人話しかける日」
- 「今日は読書をしてメモをとる日」
というように、どんなに小さなことでもいいので、1日1つ“自分だけのイベント”をつくってみるといいでしょう。
毎日考えてもいいですし、曜日ごとに「○曜日は○○の日」と決めるだけでも大きく違います。
テーマを決めることで、日々が“繰り返し”から“意味のある時間”に変わっていきます。その小さな充実感の積み重ねが、「帰りたい」という気持ちをそっと遠ざけてくれるでしょう。
ピースボートで帰りたいを乗り越える②船内での「ちいさな習慣」を作る
毎日同じ空間、同じスケジュールで過ごしていると、どうしても生活がルーティン化してきます。そんな中で心をリセットするためには、自分の「ちいさな習慣」を作ることがとても有効です。
たとえば、以下のようなものがあります。
- 朝のデッキ散歩(特に誰もいない時間帯が気持ちいい)
- 毎晩1行日記をつける
- 食後にお気に入りの飲み物を飲む
- 夕方の海を眺めながらボーッとする時間を取る
重要なのは、“人と比べない”こと。他の乗船者がどれだけアクティブに過ごしていても、あなたにはあなたのリズムがあります。
「この時間だけは誰にも邪魔されたくない」と思えるほどのマイタイムが、翌日への活力にもつながっていきます。
ピースボートで帰りたいを乗り越える③寄港地で「旅の目的」を自分で設定する
寄港地観光では、「みんなと同じルートで動く」のではなく、“自分だけの目的”を持って過ごすことで、満足度がぐっと高まります。
たとえば…
- 「この街で絶対に地元のパンを食べる」
- 「下船前に1つだけでも現地の挨拶やことばを覚えて使ってみる」
- 「写真を10枚以上撮る」
- 「現地のスーパーによって、値段を比較したりどんなものが売っているか見てみる」
といった、具体的で達成しやすい目標を設定してみましょう。
目的があると、多少の自由時間の短さや移動の煩雑さも「想定内」に変わります。
旅の主導権を“自分の中に持つ”ことで、「なんか思ったのと違った…」という失望感を軽減することができます。
また、観光地の表面的なものをみるだけでなく、現地の人と会話したりスーパーなど現地の生活を覗くことで、それぞれの国や街の違いを感じやすく、面白みが増します。
ちょっとしたことですが、達成感や記憶に残る体験になり、「また次の街でもやってみよう」という前向きなモチベーションにつながりますよ。
ピースボートで帰りたいを乗り越える④船旅で「記録」をつけることを習慣化する
“記録”には不思議な力があります。
気持ちがモヤモヤしているときほど、頭の中がぐるぐるして、なんとなく不安になったり、ネガティブな方に引っ張られたりしがち。
そんな時は、思っていることを「書く」「描く」「残す」という形で外に出すと、驚くほど気持ちが落ち着くことがあります。
記録のスタイルは人それぞれでOKです。
- 日記にその日の気づきを1行だけ書く
- 寄港地ごとに印象的だった出来事を箇条書きする
- その日の海の色を絵にしてみる
- 撮った写真にコメントを添える
筆者も海外では必ず記録をつけていますが、正直「コーヒーが美味しかった」「洗濯物がよく乾いた」といったレベルでも、あとで読み返すとその時の感覚がよみがえって、心が温かくなります。
記録することで、「自分は今日をちゃんと生きたんだ」と実感できる。その実感が、明日もがんばってみようと思える原動力になってくれます。
ピースボートで帰りたいを乗り越える⑤「終わった後にやりたいこと」をあえてリスト化しておく
ピースボートは非日常の旅であると同時に、“日常を再発見する時間”でもあります。だからこそ、「終わったらこれやってみたいな」と思うことが意外とたくさん出てきます。
・美味しいラーメン屋に行く
・お気に入りのカフェでスマホを気にせず過ごす
・家族と温泉旅行に行く
・新しい仕事にチャレンジしてみる
こうした“未来の楽しみ”をメモに書き出すことで、「今はそのための準備期間なんだ」とポジティブに捉えることができます。
例えば、「旅が終わったら本を1冊出版したい」とリストに書いくことで、船上でインプットに励むモチベーションになったりします。
“帰りたい”気持ちも、「帰った先に何かある」と思えば、“今をもう楽しみもう””もっとこれを頑張ろう”という気持ちに変えていくことができます。
ピースボートで帰りたいを乗り越える⑥やらないことを決める
旅先では「せっかくだから…」と頑張りすぎてしまうことがあります。でも、それがプレッシャーになって心が疲れてしまうと、本末転倒です。
そんなときはあえて、「やらないこと」を決めておくのが有効です。
- 無理にイベントに全部出ようとしない
- 興味がない人との交流を無理にしない
- 人のSNS投稿と比較しない
- 毎日完璧に過ごそうとしない
最初は全部の講座やトークイベントに出ようとして疲れ果ててしまう人は多いです。「今日はデッキで海だけ眺める日」と割り切ってみると、旅の楽しみ方が変わるでしょう。
がんばらないことを“怠け”と捉える必要はありません。むしろ、自分を大事にできている証拠です。
やらないことを決めて、気持ちに余白を持つ。その余白が、ふとした瞬間に「この旅も悪くないな」と思える心のスペースをつくってくれるでしょう。
ピースボートは帰りたい気持ちも含めて旅になる
「帰りたい」と思ってしまうことに、罪悪感を抱いてしまう人もいるかもしれません。
でも実は、その感情こそが“ピースボートの旅の一部”だと筆者は思っています。
この章では、「帰りたい」と感じることがなぜ悪いことではないのか、そしてそれを前向きに変えるためのヒントをお伝えします。
ピースボートで自分らしく過ごす旅の工夫
長期間、集団生活を送りながら世界中を巡るピースボートでは、どうしても“自分を保つこと”が難しくなりがちです。
周囲に合わせたり、空気を読みすぎたりして、気づいたら自分らしさを見失っている人も少なくありません。
でも、せっかくの旅だからこそ、「自分にとって心地いい過ごし方」を最優先して良いと思います。
- 船内イベントに出ない日があってもいい
- ごはんを1人で食べたっていい
- 気が乗らなければ誰とも話さなくたっていい
「自由な旅」って、本来そういうことなんですよね。誰かと同じように過ごさなくても、自分が納得できる形で時間を過ごせれば、それは十分“価値ある旅”になります。
「何もしない日」をあえて作って、日光浴したり、ただ波を眺めたりして過ごしてみてください。そうすると、「あ、これはこれでいいんだな」と思えるはずです。
ピースボートで帰りたいと思うことも貴重な体験
面白いもので、旅の途中で「もう帰りたい…」と思った人ほど、最後に「乗ってよかった」と言う傾向があります。なぜなら、“苦しかった分だけ濃い記憶が残る”から。
「もうダメだ」と思った夜のこと、孤独で泣いた日、寄港地で救われた一言…。それらはすべて、“自分の中にある等身大の旅”の証です。
特にピースボートのような旅は、観光地巡りだけでなく、“自分の心と向き合う時間”がたっぷりあるからこそ、気づきや感情の振れ幅が大きくなるんですよね。
だから「帰りたい」と思ったとしても、それは「心が動いた証拠」なんです。それも含めて、後から振り返ったときに「あの時間があったから今の自分がある」と思えるような経験になることも多いです。
ピースボートで帰りたいと思わないために事前準備も重要
もちろん、「帰りたい」と思う回数を少しでも減らすには、出発前の準備も大切です。
- 相部屋が不安なら個室や少人数部屋を検討する
- 食にこだわる人は日本食の持参を
- 情報が遮断されることが不安な人は、紙の日記や本を用意する
- ストレス発散法(音楽・運動・瞑想など)をあらかじめ考えておく
そして何よりも、「全部が楽しいわけじゃない旅なんだ」と心構えをしておくだけで、少し気持ちが楽になるかもしれません。
出発前から「途中で嫌になるかもなぁ」と覚悟しておくだけで、実際に落ち込んだ時も「あ、これが噂の“中だるみ”か」と思えます。
完璧な旅なんて存在しません。でも、“自分の手で納得できる旅”は、工夫次第でちゃんと作ることができます。
まとめ:ピースボートで帰りたいと思っても大丈夫!工夫次第でそれも
ピースボートの旅は、豪華さや快適さを追求するクルーズとはちょっと違います。それは、世界を見に行くだけでなく、自分と向き合い、人との関係性や日々の過ごし方を深く考える“人生の縮図”のような旅だからです。
だからこそ、「帰りたい」と感じる瞬間があって当然。むしろ、そうした心の揺れがあるからこそ、旅が立体的になり、自分の成長にもつながっていきます。
この記事では、ピースボートで「帰りたい」と思うリアルな瞬間、そしてそれを乗り越えるための具体的なヒントをご紹介しました。
そんな困難に直面しても、「自分なりの楽しみ方」「ちょっとした習慣」「心のゆとり」を持つことで、旅の質は大きく変わってきます。
そして、何より大切なのは、“完璧じゃなくていい”と自分に許可を出すこと。
うまくいかない日があっても、うまく笑えない時があっても、それも旅の一部。そう思える心の柔らかさこそが、ピースボートでの旅をより豊かにしてくれるはずです。
この記事が、これから旅に出ようとしている方の背中をそっと押せる存在になっていたら嬉しいです。
いってらっしゃい。そして、どうかあなただけの「かけがえのない旅」を。
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