世界一周クルーズでも船酔いする?必須の対策7選

世界一周クルーズでも船酔いする?

「大型船や豪華客船でも船酔いってやっぱり起きるの?」
「世界一周クルーズ乗船中に具合が悪くなったらどうしよう…」
「船酔いが不安で世界一周クルーズへの参加を迷っている」

長期間の船旅に対して、船酔いを心配する声はとても多いです。特に「せっかくの世界一周なのに楽しめなかったらどうしよう…」と不安になる人もいるでしょう。

でも、安心してください。実際に乗ってみると、船酔いを経験する人は確かにいますが、事前にしっかり対策しておけば大抵は悪化せず乗り切れるケースがほとんどです。だからこそ、事前の準備がとても大切なんです。

筆者も数日船酔いに苦しむ日があったのですが、事前準備もしていたこともあり、体もすぐに慣れ、乗り切ることができました。

この記事では、世界一周クルーズ経験者の筆者が、船酔いを防ぐために持っていったグッズや、実際に効果のあった行動、そして乗船前にやっておくべき準備を7つに厳選してご紹介します。出発前に知っておくことで、安心してクルーズを楽しむヒントになれば嬉しいです。

「いつか行きたい」は、気づかないうちに「一生行けない」に変わってしまう。

「世界一周って、いいな」「いつか行けたら最高だな」多くの人がそう思った経験を持っているでしょう。

でも、実際にそれを実現する人はほんの一握り。なぜなら、多くの人が「やりたい」と思ったまま、何も行動を起こさずに年月だけが過ぎていくからです。

「お金がない」「時間がない」「今はタイミングじゃない」

理由を並べることは簡単です。でも、その間にも人生は静かに進んでいきます。何もしないまま時間が過ぎれば、“できなかった夢”が未来の後悔に変わる日が来ます。

私もかつてはその一人でした。

しかし、「死ぬまでにやりたいことリスト100」に“世界一周”と書いた時に、このままじゃ一生行けないと思い、本気で考え始めました。どうすれば行けるのか。どうすれば時間とお金を捻出できるのか。

最終的にピースボートで世界一周クルーズに乗るという夢を現実にすることができました。

もちろん、その道のりは簡単ではありませんでした。仕事がある、時間がない、貯金も不安。

でも、やると決めたら不思議と歯車がかみ合い、世界一周が叶いました。あの時、決断できたことは、人生の大きな分岐点だったと感じています。

世界中の街を歩き、異なる文化に触れ、美しい景色を目に焼き付ける——それは、想像を超える体験でした。何より、「やりたかったことを叶えた」という自信が、人生そのものに厚みをもたらしてくれました。

これを読んでいる方も「今は無理」と思っている人がほとんどでしょう。けれど、“いつか”は、自分から取りに行かなければやってきません。できない理由を並べ続けていても、夢は近づいてきません。気づいた時には手遅れでもう手に入らなくなっています。

逆に、やると決めて動き出せば、不思議と方法は見つかっていきます。最初の一歩は、思っているより小さくていいのです。

まずは資料を見て具体的なイメージを膨らましてください。どんな寄港地があるのか、どんなスケジュールなのか。費用の目安や、必要な準備は何か。

どのクルーズがいいかわからない人はまずは最安値で行けるピースボートの資料請求をしてみましょう。

情報を知るだけでも、あなたの中で「夢」だった世界一周が、ぐっと現実に近づきます。そして、その一歩が未来を動かします。

行かない理由を探すのは、もう終わりにしませんか。「どうすれば行けるか?」に意識を向けてみてください。今、この瞬間の小さな行動が、未来の自分に感謝される最初の一歩になります。

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目次

世界一周クルーズでも船酔いは起こる?

長期間の船旅に出る前、多くの人が一度は「船酔い、大丈夫かな…?」と不安になります。特に世界一周クルーズのように約3か月以上海の上で過ごすとなると、体調面が気になるのも無理はありません。

ここでは、筆者自身の体験や、実際に乗船して出会った人の様子をもとに、船酔いの“リアル”をご紹介します。

船が大きい=揺れにくいが “ゼロ” ではない

世界一周クルーズで使われる客船は、基本的に非常に大きく、全長200mを超えるような大型船が中心です。だからこそ、一般的なフェリーや小型船に比べると揺れはかなり少ないです。

ですが、「全く揺れない」というわけではありません。

特に外洋を航行する際や、天候が悪いときには多少の揺れを感じることがあります。私が乗ったときも、インド洋や大西洋横断のあたりでは、明け方にグラッと来るような揺れを体感したことがありました。

ただ、その揺れが原因で多くの人が倒れるようなことはなく、大半の人は問題なく過ごしていました。とはいえ、揺れに敏感な人は事前の対策が必要だと感じました。

船酔いする人・しない人の違い

同じ船に乗っていても、酔う人と酔わない人がいます。その違いは、体質だけではなく、普段の生活習慣や乗船時のコンディションも大きく関係していました。

たとえば、前日に寝不足だった人や、飲みすぎ・食べすぎの状態で乗船した人は、初日に気分が悪くなることが多かったです。

また、パソコンやスマホを船内で長時間見ていると、視覚と三半規管のバランスがズレて酔いやすくなることもあります。

逆に、「乗る前から酔い止めを飲んでいた」「軽い運動をしていた」という人は酔いにくい印象がありました。

結局、体質というよりも“事前の準備”が酔うかどうかを分ける大きな要因になると実感しました。

筆者が体験した世界一周クルーズ船酔いエピソード

実を言うと、私は乗船してからしばらくの間、まったく船酔いを感じませんでした。

「思ったより揺れないな」「これなら余裕かも」と油断していた頃、中盤に差し掛かったあたりで、想像以上に海が荒れる日がありました。

航路は南アフリカ沖だったと思います。前日の夜から風が強く、朝起きた瞬間から「これはヤバい」と分かるほどの揺れで、船全体が上下左右にゆっくりと大きく揺れていたのを覚えています。

その日は1日中、身体がだるく何も手につかず、寝室にこもってほぼ寝て過ごしました。酔い止めも飲んでいたのですが、体が完全に対応しきれなかったようです。

ただ、翌日には海が落ち着き、体調も回復。あの1日を除けば、基本的には快適に過ごせたクルーズだったと感じています。

この経験から学んだのは、「最初が大丈夫でも油断は禁物」ということ。どこかで必ず“揺れる日”は来るので、常に対策グッズは手元に置いておくのが安心です。

世界一周クルーズの船酔いを防ぐ7つの事前対策

船酔いは、体質だけでなく「準備の有無」で大きく変わるものです。とくに世界一周クルーズのように長期航海では、最初の数日や海が荒れる場面でどう過ごすかが、旅の快適さを左右します。

ここでは、筆者自身の体験とクルーズ仲間の声をもとに、実際に効果があった船酔い対策を7つご紹介します。

世界一周クルーズ船酔い防止対策①酔い止め薬は必須アイテム

船酔い対策の基本は、やはり酔い止め薬です。薬局に行くとたくさんの種類がありますが、クルーズ向けに選ぶなら「長時間効果が持続するタイプ」や「眠気の出にくい成分」のものを選ぶのがコツです。

私が使っていたのは、アネロンという酔い止め。朝1カプセル飲めば1日中効果が続くタイプで、実際に一番揺れた日でもなんとか持ちこたえることができました。

一方で、よくあるのが「船酔いしたくないから…」と乗船前から毎日飲み続けるパターンです。これは一見安心に思えますが、薬を常用しすぎると体が慣れてしまい、効き目が薄れてしまう可能性があります。

おすすめは、必要なタイミングにだけ服用する方法です。酔ってから飲んでも効き始めるまでに時間がかかるため、「今日は揺れそう」と感じた朝にあらかじめ飲んでおく方が効果的です。特に、「本日は波が高くなります」といったアナウンスがあった日は迷わず服用しておくと安心です。

薬の効き目には個人差があるので、出航前に試しておくと安心です。副作用や相性を確認しておけば、いざというときに迷わず使えます。

また、普段から車酔いや船酔いに弱いと自覚がある人は、出発前に医師に相談しておくのがベストです。体質に合った処方薬をもらっておけば、いざというときも落ち着いて対応できます。

どうしても体調が不安なときは、船内にもドクターが常駐しているので、無理せず早めに相談することも大切です。

世界一周クルーズ船酔い防止対策②部屋選びを“船酔い目線”で最適化

世界一周クルーズでは、どの部屋を選ぶかによって船酔いのしやすさが変わることをご存知でしょうか?実は、キャビンの場所は「揺れにくさ」に直結する重要なポイントなんです。

基本的に、船の揺れは上下だけでなく左右にも発生します。そのため、船の中央に位置する低層階の部屋が最も揺れにくいと言われています。例えるなら、ブランコの中心に近いほど動きが少ない、というイメージです。

一方で、上層階で船首や船尾に近いキャビンは、風や波の影響を受けやすく、船が揺れたときに振動が伝わりやすい傾向があります。「せっかくの景色を楽しみたい」とバルコニー付きの上層階を選びたくなる気持ちも分かりますが、船酔いが不安な場合は“快適さ”を優先するのが安心です。

また、私のように「ちょっと酔いやすいけど、節約もしたい…」という人には、中央より少し後方の中層階の部屋がバランス的におすすめです。揺れは少なめで価格も比較的抑えられます。

さらに、予約時には「揺れにくい部屋を希望します」と伝えておくと、空き状況によっては配慮してもらえるケースもあります。部屋選びは“船酔い対策の第一歩”とも言えるので、申し込み時から意識しておくと良いでしょう。

世界一周クルーズ船酔い防止対策③“揺れに強い行動”を心がける

船酔いを防ぐには、薬や部屋選びだけでなく、日々の行動にもコツがあります。揺れに強い体の使い方や過ごし方を意識するだけでも、酔いにくさが大きく変わってきます。

まず基本になるのが、「なるべく船の中央付近で過ごすこと」。移動時は遠回りになっても、できるだけ中央デッキに近いエリアを使うのがおすすめです。船の端の方(船首・船尾)は揺れが大きくなりやすく、長時間いると酔いやすくなってしまいます。

歩き方もポイントです。ふらつきやすいときは、膝を軽く曲げて腰を低く保つような姿勢を意識すると安定感が増します。また、壁や手すりにつかまって歩くのも安心感があります。

目線も近くを見続けず、視線を上げて遠くを見ることを意識しましょう。なるべく水平線や陸地など、遠くの安定したものを見るのがよいです。

逆に、長時間座りっぱなしや、画面の見すぎには注意。特にスマホやパソコンに集中していると、視覚と身体のバランスがズレて酔いやすくなります。船内で仕事や勉強をする場合は、こまめに休憩を取るのがおすすめです。

酔いを感じ始めたら、軽く目を閉じて資格情報を遮断するのも効果的です。

私自身、酔いがちだった日は、中央のカフェラウンジでボーっとしたり、軽くストレッチをするなど、なるべく体をリラックスさせるように意識していました。

つまり、「どこで」「どうやって」過ごすかを工夫することで、薬に頼りすぎずに酔いにくいコンディションを作ることができます

世界一周クルーズ船酔い防止対策④食事の取り方に注意する

意外と見落としがちなのが、「何をどう食べるか」が船酔いに与える影響です。食事の内容やタイミングによっては、酔いやすさがぐっと変わることがあります。

まず前提として、空腹すぎる状態も、食べ過ぎも、どちらも酔いやすくなるので注意が必要です。

特に脂っこい料理や甘いデザートを食べすぎると、胃が重くなって気持ち悪くなることがありました。私自身も、最初の数日はビュッフェにテンションが上がりすぎて食べすぎた結果、少し胃もたれを感じてしまいました。

その経験から学んだのは、「軽めを少量ずつ、こまめに食べる」というスタイル。特に朝食では、パンやバナナ、スープなど、胃に優しいメニューを選ぶと安定感が違いました。

また、水分補給はかなり重要です。船内は空調が効いていて乾燥しやすく、知らないうちに脱水気味になっていることもあります。脱水状態はめまいや頭痛を引き起こしやすく、結果的に船酔いを悪化させる要因になります。

そのため、常に水やお茶を持ち歩き、少しずつこまめに飲むことを意識すると良いでしょう。冷たい飲み物より、常温やぬるめの白湯のほうが胃にもやさしく感じられました。

「揺れやすい日は、いつもより軽く、こまめに」が合言葉です。胃を安定させることで、船酔いのリスクをぐっと減らすことができます。

世界一周クルーズ船酔い防止対策⑤寝不足を避ける

船酔いのしやすさには、体調が大きく関わっているというのは、実際に乗ってみて感じたリアルな実感です。とくに「寝不足の状態で乗船すると酔いやすい」というのは、多くの乗船者が経験していることでもあります。

私も船酔いをした前日を思い返すと、夜更かしをした上に少し体調を崩しかけていたのも原因の一つだと思い当たる節があります。睡眠不足は三半規管のバランス感覚を鈍らせ、乗り物酔いを引き起こしやすくするようです。

だからこそ、航海日はなるべく体調を整え、しっかり休息を取ってから乗船するのがベスト。“ちゃんと眠れている”というだけでも、安心感が全く違います。

さらに、少しユニークな方法として紹介したいのが、乗船前に三半規管を鍛えるトレーニングを毎日続けること

寝返りを打ったり、片足立ちやバランスボール、回転いすといった平衡感覚を鍛える運動や、目を動かすなど資格を鍛える運動など、気軽にできるものが多くあります。子供ならブランコやトランポリン、鉄棒などが遊びの中で鍛えることができます。

三半規管を刺激してバランス感覚を鍛える効果があると言われています。

実はこれ、乗船した方に教えてもらったのですが、その方は、クルーズ乗船前にご自宅で1か月毎日寝る前に布団で前転(でんぐり返り)をされていたそうです。元々車酔いがひどかったそうなのですが、前転をするようになってから車酔いをしなくなり、クルーズ船でも船酔いすることなく過ごすことができたと仰っていました。

自宅で気軽にできるので、乗船からの“体の準備”として試してみるのもアリです。

体調が整っていると、心も落ち着きます。睡眠・食事・軽い運動、この3つを意識しておくだけで、酔いにくい体づくりにつながります。

世界一周クルーズ船酔い防止対策⑥ツボ押しバンド&効果のあるツボを知っておく

船酔い対策には薬や行動だけでなく、ツボ刺激を活用するという方法もあります。

特に「薬をできるだけ使いたくない」「妊娠中や高齢で服薬が心配」という人には、ツボ押しバンド(リストバンド型酔い止めグッズ)が重宝されています。

このバンドは手首にある“内関(ないかん)”というツボを、ゴムや突起で持続的に刺激してくれるものです。

内関は船酔いや吐き気を緩和する効果があるとされていて、昔から使われているツボのひとつ。指3本分、手首の内側から肘側に向かったところにあります。

私も試しに使ってみましたが、波が高い日でも安心感があり、薬を飲まずに済んだ日もあったほどです。

また、内関以外にも、足の裏や耳の後ろなど酔いに関係すると言われるツボはいくつかあります。ただ、最も手軽で効果を実感しやすいのは内関なので、まずはここを重点的にケアするのがおすすめです。

船内ではゆっくりとツボ押しをしながら過ごす人も多く、「バンド+セルフ指圧」でリラックスしながら船酔いを防ぐ工夫をしている方もいました。

薬以外の選択肢があるというのは、精神的にも大きな支えになります。バンドはコンパクトで荷物にもならないので、1つ持っておくと安心です。

世界一周クルーズ船酔い防止対策⑦船酔い緩和アイテム

船酔い対策には、ちょっとしたアイテムを持っておくだけで、安心感も体調もグッと変わります。実際にクルーズ中に「あってよかった」と思えたものをいくつかご紹介します。

まずは、偏光サングラス

海上では日差しが強く、波や水面からの反射が目に負担をかけがちです。特に白く光る海面を見続けていると、目の疲れから酔いやすくなるケースも。偏光レンズのサングラスは、まぶしさや反射を軽減してくれるので、船上での目の疲れ防止に役立ちます。

次におすすめしたいのが、アロマスプレーやリラックスできる香りのアイテム

私はミント系のアロマを持って行きましたが、気分が悪くなりそうな時にハンカチやマスクに少量スプレーするだけで、スッと気分が和らぐ感覚がありました。香りは精神的な不安感を和らげてくれるので、薬に頼りたくない時にも効果的です。

そして意外な効果を感じたのが、酸っぱい系の食べ物です。

特に梅干しは、唾液を促して胃のムカつきを軽くする働きがあります。ただし、梅干しの種が入っているタイプは、植物検疫の関係で海外への持ち出しが禁止されていることがあるので注意が必要です。持参する場合は、カリカリ梅や市販の梅肉チューブ、梅エキスなど“加工済みのもの”を選ぶのが無難です。

こうしたアイテムはすべてコンパクトで、旅の荷物にほとんど負担がかかりません。それなのに、気分が悪くなりそうなときにすぐに使える“安心材料”として大きな効果を発揮してくれるはずです。

世界一周クルーズで船酔いを感じたときの対処法

どれだけ事前に準備していても、完全に船酔いを防げるわけではありません。波が高い日や体調が悪いときなど、不意に「うっ…」とくる瞬間は誰にでもあります。

ここでは、酔ってしまったときにすぐできる対処法を紹介します。焦らず落ち着いて対処すれば、重症化せずに済むことが多いので、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。

世界一周クルーズで船酔いしたら①酔ってしまった時の即効ケア

「気持ち悪い…来たかも」と思ったら、まずは体を横にして安静にすることが一番の対処法です。無理に歩き回ったり、何かをしようとすると、さらに悪化してしまう可能性があります。

横になるときは、できれば船の中央・下層階にある静かな場所を選びましょう。キャビンに戻れるならそれが理想ですし、難しい場合はソファでも構いません。目を閉じて深呼吸するだけでもかなり楽になることがあります。

また、酔い止め薬を飲んでいない場合は、すぐに服用するのも有効です。酔ってから飲んでも多少時間はかかりますが、飲まないよりずっとマシです。私は一度、完全に油断していて酔ってしまった際、慌てて薬を飲んで30分ほどで回復に向かいました。

さらに、冷たいタオルや首元を冷やすのも即効性があります。船内の自販機で冷たい飲み物を買って、ボトルを首筋に当てるだけでも効果を感じました。体温が下がることで、吐き気が少し引いていくのを実感できるはずです。

気分が悪くなったときは「このままずっと続いたらどうしよう…」と不安になりがちですが、正しく対処すれば、1〜2時間で落ち着くケースがほとんど。とにかく無理せず、まずは落ち着いて対処することが何より大切です。

世界一周クルーズで船酔いしたら②無理せず休む

船酔いの兆しを感じたとき、「その場にとどまるか」「外に出るか」で悩む人も多いと思います。結論から言えば、“無理をせず、自分の体調と相談して判断する”のが大切です。

まず、もし横になれる状況であれば、早めに休むことが最優先です。寝ることで三半規管の刺激が弱まり、回復に向かうことが多いです。船内には照明が落とされた静かなラウンジや自室のベッドなど、落ち着けるスペースが意外と多くあります。

ただし、閉塞感がつらい場合や、酸欠気味だと感じたときは、外のデッキに出て新鮮な空気を吸うのも効果的です。特に風がある日は、深呼吸をするだけでも気分がだいぶ軽くなることがあります。

ポイントは、一人で無理をしないこと。周囲に誰かがいれば「少し体調悪くて…」とひと声かけておくと、万が一のときにも安心です。

私も一度、部屋にこもって逆に気分が悪くなり、外に出てベンチで横になったら30分ほどで楽になった経験があります。「こまめに動く」「思い切って休む」その判断力が回復を早める鍵になります。

世界一周クルーズで船酔いしたら③船内で頼れるサポート体制を活用

船酔いがひどいときや、自分での対処が難しい場合は、遠慮せずに船内スタッフや医務室を頼ることも選択肢に入れておきましょう。

世界一周クルーズのような長期航海では、基本的に医務室(メディカルセンター)が設けられており、看護師やドクターが常駐している船も多いです。受付時間は日中が中心ですが、緊急時は夜間でも対応してくれる体制が整っています。

体調が悪いときには、自己判断で我慢せず、早めに相談する方が回復もスムーズです。

また、船内には日本語が通じるスタッフがいる場合も多く、言葉の壁を心配せずに相談できる環境があるのも安心材料のひとつです。クルーズによっては「医療相談会」や「健康管理セミナー」が実施されることもあるため、参加してみるのもおすすめです。

「頼れるところがある」という安心感だけでも、気持ちが軽くなるものです。

具体的な船内のサポート体制を聞いてみるなら

世界一周クルーズで船酔いに悩んだ人のリアルな声

世界一周クルーズ船酔いリアルな声①最初の3日で慣れた

初めてのクルーズだったので出発前はすごく不安でした。でも実際に乗ってみたら、最初の3日間くらいで身体が船の揺れに慣れてきて、その後は特に問題なく過ごせました。心配な時は早めに酔い止めを飲むようにしていたのもよかったのかもしれません。「今日は波が高いかも」と感じたときだけしっかり薬を飲むようにして、自分の体と相談しながら乗り切れました。
(まるごとクルーズ独自アンケート)

世界一周クルーズ船酔いリアルな声②薬と対策で問題なし

私は昔から車酔いしやすくて、船は絶対無理だと思っていました。でも、アネロンを出航前から持参して、揺れそうな日には事前に飲むようにしたら大丈夫でした。キャビンも中央の低層階にしてもらえたのが良かったと思います。あと、気分が悪くなりそうなときはデッキに出て風に当たるとかなり楽になりました。
(まるごとクルーズ独自アンケート)

世界一周クルーズ船酔いリアルな声③酔い止めが想像以上に効いた

クルーズ前に医者に相談して処方してもらった酔い止めが、自分にすごく合っていたようで、ほとんど船酔いの心配をせずに旅を楽しめました。何より、いつでも「薬がある」という安心感が精神的にも大きくて、最初の不安がウソのようでした。ガムやカリカリ梅を持参したのも役立って、総合的に万全の準備をしていって正解でした。
(まるごとクルーズ独自アンケート)

事前に医者にかかっておく、クルーズへの出発前に車や船で実際に酔い止めを試しておくと、いざという時にも安心です。

世界一周クルーズ船酔いリアルな声④観光を楽しみすぎて体調が崩れた

寄港地での観光がとにかく楽しくて、つい張り切りすぎてしまい、睡眠不足や軽い疲労がたまっていたタイミングで海が荒れました。その日は大きな揺れが続き、ついに船酔いに…。せっかくの船内イベントも楽しめず、ずっと部屋で横になって過ごしました。あのときは「もっと体調を意識して休む時間も確保しておけばよかった」と後悔しました。
(まるごとクルーズ独自アンケート)

世界一周クルーズ船酔いリアルな声⑤相部屋で気を使って休めなかった

参加費用を抑えるため相部屋にしたのですが、体調が悪いときに部屋に戻っても、同室の人に気を使ってしまって、なかなか休めなかったのが辛かったです。酔いやすい人は、少し費用がかかっても個室や2人部屋を選んだ方が安心だと思いました。
(まるごとクルーズ独自アンケート)

相部屋がストレスでなかなか体調が戻らず「世界一周クルーズなんか行かなければよかった」となると勿体ないですよね。

船酔いや体調が気になる人や神経質な気質がある人は、少し頑張ってでも個室を選択する方がストレスが少なく「行ってよかった」となりやすいので、部屋はよく考えて選択しましょう。

世界一周クルーズ船酔いの声総評:不安はあるけど準備で乗り越えられる部分も大きい

多くの参加者が口をそろえて言っているのは、「最初の不安はあったけど、きちんと準備していたから思ったより大丈夫だった」という点です。

酔い止め薬、キャビン選び、睡眠・食事管理、リラックスグッズなど、事前にできることをしっかり整えておけば、たとえ揺れる日があっても冷静に対応できるという声が目立ちました。

一方で、体調不良や環境の影響でしんどい思いをした人もゼロではなく、特に寝不足や過密スケジュールで乗船した場合は注意が必要です。

また、相部屋で気を使ってしまったという意見もありました。こうしたリアルな声からも、「体調と心の準備、環境選びがカギになる」ということがよく分かります。

船酔いは事前の準備と知識が大切!知識と対策で世界一周クルーズは安心して楽しめる

世界一周クルーズというと、憧れと同時に「長期間の船旅で体調を崩さないかな…」という不安を抱える人も多いはずです。とくに船酔いに対しては、「自分は大丈夫だろうか」と乗船前に悩む声をよく耳にします。

でも、実際に参加してみて感じたのは、船酔いは“怖いもの”ではなく、“準備すれば乗り越えられるもの”だということでした。

酔い止め薬やツボ押しバンドといったアイテムに加え、部屋選び、食事、睡眠といった日常の工夫が、しっかりとした対策になります。さらに、偏光サングラスやアロマなどの“自分に合ったリラックス法”を持っておくことで、精神的な安心感も大きく変わります。

体調を崩すタイミングは決まって疲れているとき。だからこそ、「がんばりすぎない」「無理をしない」「休む勇気を持つ」ことが、長い旅を心地よく過ごす秘訣だと感じました。

もちろん、どれだけ準備しても予想外の揺れに出くわすこともあります。そんなときは、船内のドクターやスタッフに頼ることも含めて、「一人で抱え込まない」という意識が大切です。

船酔いが心配でクルーズを諦めかけていた人こそ、今回の対策を知って、「あ、これならいけるかも」と思ってもらえたら嬉しいです。

世界一周は、事前の知識と少しの工夫で、誰にでも現実的な旅になります。

あとは、海に出るその一歩を踏み出すだけです。

この記事を書いた人

ユウキのアバター ユウキ まるごとクルーズ編集長

メーカー営業として働きながらも「一度きりの人生を後悔なく過ごしたい」と決意し、30代で仕事を辞め、ピースボートクルーズで世界一周を経験。帰国後は再び会社員をする傍ら、旅メディア「まるごとクルーズ」を運営。
海外経験ほぼゼロからの挑戦だったからこそ、初心者でも実践できる準備・不安の対策・船内生活・その後のリアルを等身大で発信。元海外初心者&世界一周クルーズ経験者ならではの情報発信で、読者が失敗せずにクルーズを楽しむための道しるべとなることを目指しています。

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