クルーズ世界一周費用はいくら?主要会社の徹底比較!費用平均と得られる価値は?

クルーズ世界一周費用はいくら?主要会社の徹底比較!費用平均と得られる価値は?

「クルーズ 世界一周 費用って実際どれくらいかかるの?」
「ピースボートと飛鳥IIって、どっちが安く行ける?」
「サンプリンセスやMSCクルーズも気になるけど、違いがわからない…」

クルーズ世界一周に興味がある人の多くが、最初に気になるのが“費用”の話ですよね。選ぶ船や部屋のタイプによって大きく変わるので、比較が難しいと感じる人も多いでしょう。

結論から言えば、クルーズの世界一周は100万円台〜1000万円超まで幅広く、自分に合ったスタイルと目的に応じて選ぶことで、コストに見合う価値ある体験ができます。

この記事では、主要なクルーズ会社4社(ピースボート・飛鳥II・サンプリンセス・MSCクルーズ)の費用帯やサービスの違いを比較しながら、「どれを選ぶべきか?」の判断材料を提供します。
実際に世界一周クルーズに乗船した筆者が、費用と価値のバランスについてリアルな視点から解説していきます。

「いつか行きたい」は、気づかないうちに「一生行けない」に変わってしまう。

「世界一周って、いいな」「いつか行けたら最高だな」多くの人がそう思った経験を持っているでしょう。

でも、実際にそれを実現する人はほんの一握り。なぜなら、多くの人が「やりたい」と思ったまま、何も行動を起こさずに年月だけが過ぎていくからです。

「お金がない」「時間がない」「今はタイミングじゃない」

理由を並べることは簡単です。でも、その間にも人生は静かに進んでいきます。何もしないまま時間が過ぎれば、“できなかった夢”が未来の後悔に変わる日が来ます。

私もかつてはその一人でした。

しかし、「死ぬまでにやりたいことリスト100」に“世界一周”と書いた時に、このままじゃ一生行けないと思い、本気で考え始めました。どうすれば行けるのか。どうすれば時間とお金を捻出できるのか。

最終的にピースボートで世界一周クルーズに乗るという夢を現実にすることができました。

もちろん、その道のりは簡単ではありませんでした。仕事がある、時間がない、貯金も不安。

でも、やると決めたら不思議と歯車がかみ合い、世界一周が叶いました。あの時、決断できたことは、人生の大きな分岐点だったと感じています。

世界中の街を歩き、異なる文化に触れ、美しい景色を目に焼き付ける——それは、想像を超える体験でした。何より、「やりたかったことを叶えた」という自信が、人生そのものに厚みをもたらしてくれました。

これを読んでいる方も「今は無理」と思っている人がほとんどでしょう。けれど、“いつか”は、自分から取りに行かなければやってきません。できない理由を並べ続けていても、夢は近づいてきません。気づいた時には手遅れでもう手に入らなくなっています。

逆に、やると決めて動き出せば、不思議と方法は見つかっていきます。最初の一歩は、思っているより小さくていいのです。

まずは資料を見て具体的なイメージを膨らましてください。どんな寄港地があるのか、どんなスケジュールなのか。費用の目安や、必要な準備は何か。

どのクルーズがいいかわからない人はまずは最安値で行けるピースボートの資料請求をしてみましょう。

情報を知るだけでも、あなたの中で「夢」だった世界一周が、ぐっと現実に近づきます。そして、その一歩が未来を動かします。

行かない理由を探すのは、もう終わりにしませんか。「どうすれば行けるか?」に意識を向けてみてください。今、この瞬間の小さな行動が、未来の自分に感謝される最初の一歩になります。

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目次

クルーズ世界一周費用の平均はどれくらい?

世界一周クルーズに興味を持ったとき、まず最初に気になるのが「費用はいくらかかるのか」という点です。旅行スタイルとしてはかなり非日常なだけに、金額の想像がつきにくい人も多いでしょう。

ここでは、クルーズの世界一周にかかる費用の目安や、価格が変動する理由を整理してご紹介します。

クルーズ世界一周の平均的な日数と料金帯

まず、世界一周クルーズの平均的な日数はおよそ90日から120日。つまり、約3カ月から4カ月の長旅です。

その期間で20~30カ所前後の寄港地に立ち寄るのが一般的なルート構成。ルートによっては地中海やカリブ海、南米、アフリカ、アジア、太平洋諸国などを一気に巡ることができます。

このスケールの旅となると、やはり気になるのは費用の幅。ざっくり言えば、以下のような価格帯に分類できます。

  • 格安層(ピースボートなど):150万円〜250万円
  • スタンダード層(MSC、サン・プリンセスなど):250万円〜500万円
  • ラグジュアリー層(飛鳥IIなど):700万円〜1200万円以上

私が実際に乗ったピースボートは、100万円台で世界一周が叶うので、かなりお手頃です。

一方で、飛鳥IIのようなハイクラス船では、同じ日数で1000万円を超えるプランもあるため、「クルーズは贅沢な旅」という印象を持つのも無理はありません。

とはいえ、高いから良い、安いからダメ、という単純な話ではありません。それぞれのクルーズには“旅の方向性”があるので、目的に合わせて選ぶのが一番大事だと感じています。

世界一周クルーズ船のグレードや部屋の種類による差

同じ船に乗っていても、選ぶ部屋(キャビン)の種類によって費用は大きく変わります。

  • 内側キャビン(窓なし・相部屋):最もリーズナブル。ピースボートでは190万円台からも可能。
  • 海側キャビン(窓付き・個室):中間的な価格帯。
  • バルコニー付きキャビン:中間的な価格帯の中では少し贅沢。開放感があり人気のタイプ。
  • スイートルームやジュニアスイート:豪華な空間と専用サービス付きの高価格帯。

例えば私が乗船したピースボートでも、相部屋からスイートまであり、同じ船で同じ寄港地なのに部屋によって数百万円の違いがあります。

ですので、最安値だけでなく、自分が希望とする環境だといくらになるのかをきちんと確認することが重要です。

因みに、ピースボートに資料を請求すると、部屋ごとの価格が載ったパンフレットが届きます。まずは手始めに格安層のピースボートの価格比較をしてみると、ぐっとイメージが膨らみますよ。

クルーズ世界一周は含まれるサービスの違いで金額も変わる

クルーズ料金には、「何が含まれていて、何が別料金か?」という違いも重要です。

基本的に料金に含まれることが多い内容:

  • 毎日の宿泊費(90〜120泊)
  • 1日3食の食事(ビュッフェやレストラン形式)
  • 船内のエンタメプログラムやカルチャー講座
  • 船内清掃・ベーシックな医療サポート

一方で別料金になることが多いのが:

  • 寄港地観光ツアー(1都市あたり1万〜3万円程度)
  • Wi-Fi(速度制限ありで数千〜数万円)
  • 有料飲料・アルコール類
  • ランドリー、マッサージ、エステ等のオプション
  • ビザ代、旅行保険、予防接種など渡航準備費

例えば、食事に求めるものが高い人が格安層のクルーズに参加すると、有料レストランを多く利用することになって思った以上に費用が掛かる場合があります。

一方、自分が重視しないサービスが標準でついてしまっているクルーズを選んでしまうことで、基本料金で予算を使い切ってしまい、現地観光にあまりお金をかけれずに満足度があがらないこともあります。

つまり、表面的な価格だけでなく、「その金額でどこまで体験できるか?」をセットで見ることが、納得のいく選び方につながると感じます。

代表的な世界一周クルーズの費用と特徴

世界一周クルーズとひと口に言っても、運営するクルーズ会社によって旅のスタイルは大きく異なります。価格帯だけでなく、船内の雰囲気やサービス、寄港地の選定まで、それぞれに個性があります。

「費用に対して何を重視したいか?」によって、自分に合う船が変わってくるんです。

ここでは、ピースボート、飛鳥II、サン・プリンセス、MSCクルーズという4つの主要な船をピックアップし、それぞれの費用と特徴をざっくり把握できるようまとめました。

世界一周クルーズの費用と特徴の比較概要

クルーズ会社費用の目安(1人あたり)日数ターゲット層サービスの特徴
ピースボート約150万〜300万円約100日20代〜60代まで幅広く社会派・学び・ボランティア
飛鳥II約700万〜1200万円約100〜120日富裕層・シニア層日本発のラグジュアリー船
サン・プリンセス約300万〜500万円約110日中高年層〜海外旅行好き大型船で国際色豊か
MSCクルーズ約250万〜450万円約120日コスパも求める旅好き欧州スタイル・多国籍

上記はあくまで目安ですが、たとえば「英語に自信がなくても楽しみたい」「出会いや交流を重視したい」「船旅を快適に過ごしたい」といったニーズによって、選ぶ船は変わってくると思います。

私自身は「一人参加でも大丈夫か」「旅先で学びや出会いがあるか」「費用を抑えられるか」という点でピースボートを選びましたが、実際に乗ってみると、それぞれの船の違いがよく見えてきます。

世界一周クルーズはどんな人にどの船が合うか?

ここでは、それぞれのクルーズが“どんなタイプの人に向いているか”を簡単に整理してみました。

ピースボート:

  • 一人参加歓迎
  • 低予算でも世界を見たい
  • 社会課題や国際交流に関心がある人

 → 学生、転職前後の会社員、定年後のリスタート組に多い印象です。

飛鳥II

  • 日本語対応で安心したい
  • 落ち着いた雰囲気で優雅に旅したい
  • 上質なサービスを求める人

 → 夫婦参加やリタイア層、時間とお金に余裕のある方におすすめ。

サン・プリンセス(プリンセスクルーズ):

  • 大型船でにぎやかに楽しみたい
  • 多国籍な旅仲間と出会いたい
  • 日本語対応も一部あり安心

 → 英語に不安があるけど海外の船に乗ってみたい中高年層に合いそうです。

MSCクルーズ

  • 欧州発のカジュアル船でコスパを重視したい
  • 海外経験が多い人
  • 英語でのやり取りも抵抗がない

 → 若いカップルや海外旅行リピーター、旅慣れた人向け。

実際にピースボートで出会った70代の女性は、「飛鳥IIも考えたけど、いろんな年代と関わりたくてピースボートを選んだ」と話していました。金額だけでなく、“どんな旅をしたいか”を想像して選ぶと、納得感のある船選びができると思います。

ピースボートの世界一周クルーズの費用とその魅力

ピースボートは、日本発の国際NGOが運営するクルーズで、「格安で世界一周できる」として幅広い世代に注目されています。実際に私もこの船で世界を巡ったのですが、費用の安さだけでなく、船内での出会いや学びの時間が本当に濃密でした。ここでは、ピースボートの価格帯や特徴、なぜ安く実現できるのか、その裏側も含めて解説していきます。

ピースボートの価格帯とターゲット層

ピースボートの世界一周クルーズは、100日間の旅で150万〜300万円程度が相場。早割やキャンペーン、ボランティア割引をうまく活用すれば、200万円以下で参加できるケースもあります。

部屋タイプによって価格は大きく異なり、最も安いのが「セミシングル(相部屋・窓なし)」タイプ。私もこのタイプで参加しましたが、費用が抑えられるうえに、相部屋ならではの出会いがありました。

参加者の年齢層は非常に幅広く、20代の学生から、定年後の60〜70代までさまざま。特に多いのは、30〜50代の“人生の転機”にいる人たちです。「何かを変えたい」「一度リセットしたい」と思っている人にとって、ピースボートはちょうどいい“止まり木”のような存在になっています。

ピースボートの特徴:格安価格の秘密とボランティア制度や早割

「なぜこんなに安く世界一周できるのか?」と疑問に思う人もいるでしょう。ピースボートが低価格を実現できている理由には、いくつかの仕組みがあります。

まず、商業的なクルーズ会社ではないこと。ピースボートは「国際交流・平和学習」を目的としたNGOなので、利益よりも社会的意義を重視した運営方針をとっています。

さらに、チャーター船を利用することで運航コストを抑えています。また、乗客自身がピースボートの活動を手伝う「ボランティアスタッフ制度」も特徴的。私の知人もこの制度を利用し、チラシ配布や説明会の手伝いを通じて、実質80万円台で乗船していました。

早割制度もかなり強力です。出発の1年以上前に申し込めば、30万〜50万円単位の割引がつくこともあります。資料には、最新の具体的な割引情報を入手できるので、まずは資料請求して具体的な金額を確認してみてください。

ピースボートの特徴:安さだけじゃない“学びと交流”の価値

正直なところ、最初は「安いから選んだ」という気持ちが大きかったです。でも、実際に乗ってみると、「この価格でここまでの体験ができるのか」と驚かされました。

ピースボートの旅では、世界各地の寄港地で観光はもちろん、現地NGOや地域住民との交流イベントが数多く用意されています。イースター島で現地ガイドと文化遺産を巡ったり、南アフリカでアパルトヘイトの歴史に触れるスタディーツアーに参加したことは、今でも忘れられません。

船内でも毎日さまざまな講義やワークショップが開かれていて、語学レッスン、国際問題の講座、ヨガやダンスのクラスなど、とにかく飽きないんです。しかも参加は自由なので、マイペースに楽しめるのも大きな魅力です。

「旅先で誰と出会うか」「何を感じるか」で人生が変わる——それを実感できるのがピースボートの魅力だと思います。

飛鳥IIの世界一周費用とその魅力

「日本船で、安心して世界一周を楽しみたい」
そんな人に真っ先に名前が挙がるのが飛鳥IIです。世界一周クルーズの中でも、飛鳥IIはラグジュアリー路線の代表格。価格帯は高めですが、その分“快適さと安心感”は群を抜いています。この章では、飛鳥IIの費用感と、なぜ多くの人に選ばれているのかを掘り下げていきます。

飛鳥IIの価格帯とターゲット層

飛鳥IIの世界一周クルーズは、おおよそ700万〜1200万円以上が目安です。日程は約100〜120日。部屋のグレードによって価格差が大きく、以下のようなイメージになります。

  • 海側キャビン(窓付き):700万〜900万円前後
  • バルコニー付きキャビン:900万〜1100万円前後
  • スイートクラス:1200万円超

決して安い金額ではありませんが、参加者の多くは「価格に見合う価値がある」と感じているようです。実際のターゲット層は、定年後の夫婦、経営者、長年仕事を頑張ってきたシニア層が中心。時間とお金の余裕があり、「移動も含めて旅を楽しみたい」という人に選ばれています。

飛鳥IIの特徴:飛鳥IIならではの上質なサービス

飛鳥II最大の特徴は、徹底した日本式のおもてなしです。船内の公用語は日本語。スタッフも日本人が多く、案内や説明、トラブル対応までスムーズに行われます。

食事のクオリティも非常に高く、和食・洋食ともに一流レストランレベル。長期間の乗船でも「食事に飽きない」と評価される理由のひとつです。さらに、ドレスコードのあるフォーマルナイトや、上質なショー、クラシックコンサートなど、大人向けの落ち着いたエンターテインメントが充実しています。

海外の大型船にありがちな「にぎやかすぎる雰囲気」が苦手な人にとって、飛鳥IIの空気感はとても心地よいはずです。

飛鳥IIの特徴:長期乗船を快適にする設備と演出

約3〜4か月という長旅を快適に過ごすための工夫も、飛鳥IIの大きな魅力です。キャビンは全体的に広めで、収納スペースも十分。日本人の生活スタイルを意識した設計なので、長期滞在でもストレスが溜まりにくいと感じる人が多いようです。

また、船内には大浴場があり、「毎日湯船につかれる」のは日本人にとってかなり大きなポイント。実際に飛鳥II経験者からは、「世界を回りながら、日本の生活リズムを保てた」という声もよく聞きます。

価格は高いものの、移動・食事・宿泊・安心感すべてを含めた“完成度の高い世界一周”を求める人にとって、飛鳥IIは非常に満足度の高い選択肢だと言えるでしょう。

サン・プリンセスの世界一周費用とその魅力

「海外の大型クルーズ船で、世界一周を体験してみたい」
そんな人に人気なのがサン・プリンセス(プリンセス・クルーズ)です。日本船ほど高額ではなく、それでいて設備やエンターテインメントは本格的。世界一周クルーズの中では中価格帯の王道とも言える存在です。

サン・プリンセスの価格帯とターゲット層

サン・プリンセスの世界一周クルーズは、約300万〜500万円前後が目安です。日数はおおよそ100〜110日程度。キャビンの種類によって価格は変わりますが、内側キャビンや海側キャビンを選べば、比較的現実的な金額感で世界一周が可能です。

ターゲット層としては、

  • 海外旅行の経験がある中高年層
  • 日本船ほどの価格は出せないが、快適さは重視したい人
  • 一度は海外クルーズを体験してみたい人

といった層が多い印象です。実際、飛鳥IIと比較検討した結果、「費用と内容のバランス」でサン・プリンセスを選ぶ人も少なくありません。

サン・プリンセスの特徴:多国籍な船内とダイナミックなエンタメ

サン・プリンセス最大の魅力は、大型客船ならではのスケール感です。船内には複数のレストラン、シアター、プール、ジム、カジノなどがあり、まさに“海の上のリゾート”。

エンターテインメントも充実していて、ブロードウェイスタイルのショーや音楽ライブ、映画上映などが毎晩のように開催されます。船内は多国籍な雰囲気で、英語が飛び交う環境ですが、その分「海外に来た感覚」を強く味わえるのも魅力のひとつです。

長期間のクルーズでも、日々の過ごし方にバリエーションがあるため、「船の上で退屈しにくい」という声も多く聞かれます。

サン・プリンセスの特徴:日本語対応や過ごしやすさへの配慮

海外船と聞くと、「英語が不安…」と感じる人もいるでしょう。ですが、プリンセス・クルーズは日本市場向けの対応にも力を入れており、日本語スタッフの乗船や日本語メニュー、日本語の船内新聞が用意されることもあります。

すべてが日本語というわけではありませんが、「困ったときに日本語で相談できる環境」があるだけでも、心理的なハードルはかなり下がります。

実際にサン・プリンセスを選んだ人の中には、「海外船は初めてだったけど、思ったより安心して過ごせた」という声も多く、日本船と海外船の“ちょうど中間”のような存在と言えるでしょう。

MSCクルーズの世界一周費用とその魅力

「できるだけ費用は抑えたい。でも、海外らしいクルーズ体験も楽しみたい」
そんな人に選ばれているのがMSCクルーズです。ヨーロッパ発のクルーズ会社らしく、カジュアルさと合理性を兼ね備えたスタイルが特徴で、世界一周クルーズの中ではコストパフォーマンス重視派に向いている選択肢と言えるでしょう。

MSCクルーズの価格帯とターゲット層

MSCクルーズの世界一周クルーズは、約250万〜450万円前後がひとつの目安です。日数は120日前後と比較的長めですが、価格はサン・プリンセスと同程度、もしくはやや抑えめに設定されることもあります。

ターゲット層として多いのは、

  • 海外旅行や個人手配に慣れている人
  • 英語でのやり取りに抵抗がない人
  • クルーズ経験があり、今回は「価格重視」で選びたい人

比較的若い世代や、夫婦・カップルでの参加も多く、「豪華さより自由さ」を求める人にフィットしやすい印象です。

MSCクルーズの特徴:欧州発の大型船とコスパの高さ

MSCクルーズの最大の魅力は、大型船ならではの設備と価格のバランスです。船内には複数のダイニング、プール、スパ、ジム、シアターなどが揃っており、設備面だけを見ると飛鳥IIやサン・プリンセスにも引けを取りません。

それでいて、運営は非常に合理的。サービスを必要以上に盛らないことで、長期クルーズでも価格を抑えています。食事やショーもカジュアル寄りですが、「気軽に楽しめる」という点では好みが分かれるところです。

実際にMSCクルーズ経験者からは、「必要なものは揃っているし、あとは自分のペースで過ごせる」「無駄がなくて心地いい」という声も聞かれます。

MSCクルーズの特徴:国際色豊かな乗客とサービス体験

MSCクルーズは、乗客の国籍が非常に多様です。ヨーロッパ、アメリカ、南米、アジアなど、まさに“世界を旅しながら世界と出会う”感覚を味わえます。

船内の公用語は英語が中心ですが、ジェスチャーや簡単な会話で十分に通じる場面も多く、完璧な英語力は必要ありません。むしろ、「海外で生活している感覚」に近い体験ができるのは、MSCならではの魅力だと思います。

一方で、日本語対応はほとんど期待できないため、手厚いサポートを求める人には少しハードルが高く感じるかもしれません。その分、「海外慣れしている人」「自由度の高い旅を楽しみたい人」には、かなり満足度の高い選択肢です。

世界一周クルーズの費用以上に得られる価値とは?

世界一周クルーズは、金額だけを見ると「高い」と感じる人も多いでしょう。ですが、実際に乗船した立場から言うと、あの3〜4か月は“旅費”というより人生の時間に対する投資だったと感じています。この章では、数字では測れない世界一周クルーズの価値についてお話しします。

出会いと学びが人生を変える

世界一周クルーズの最大の価値は、やはり「人との出会い」だと思います。年齢も職業も国籍も違う人たちと、毎日同じ船で生活する。これだけ長期間、濃密に人と関わる機会は、普段の生活ではなかなかありません。

私自身、クルーズ中に出会った人たちとの何気ない会話が、価値観を大きく揺さぶられるきっかけになりました。
「仕事はほどほどに、旅を軸に生きている人」
「60歳を過ぎてから新しい挑戦を始めた人」
そんな話を聞くたびに、「人生って、もっと自由に設計していいんだ」と感じるようになったのを覚えています。

また、船内では国際問題や歴史、環境をテーマにした講座や、寄港地でのスタディーツアーも多く、単なる観光では終わらない“学びのある旅”になるのも特徴です。

「自分を見つめる時間」が得られる

世界一周クルーズには、強制的に「立ち止まる時間」があります。移動はすべて船任せ。Wi-Fiも不安定。気づけば、スマホを触らずに海を眺めている時間が増えていきます。

最初は少し手持ち無沙汰に感じるかもしれません。ですが、その時間こそが、自分と向き合う貴重な時間になります。
「本当は何がしたかったんだろう」
「これから、どんな働き方をしたいんだろう」

私もクルーズ後半には、ノートにこれからの人生設計を書き出していました。日常から切り離された環境だからこそ、冷静に、自分の気持ちと向き合えたのだと思います。

帰ってからのキャリアや生き方への影響

世界一周クルーズは、帰国した瞬間に終わる旅ではありません。むしろ、帰ってからの人生にこそ影響が残る旅だと感じています。

私自身、クルーズをきっかけに「働き方を変えたい」という気持ちが明確になり、転職を決意しました。結果的に、価値観の合う職場に出会い、収入も生活のバランスも以前より良くなっています。

もちろん、全員が転職するわけではありません。ですが、「人生を一度リセットして考え直す時間」を持てたこと自体が、大きな収穫でした。

世界一周クルーズの費用は決して安くはありません。でも、その金額で得られる“気づき”や“出会い”は、長い目で見ると、十分すぎるほどの価値があると私は思います。

まとめ:クルーズ世界一周費用は目的で選ぶのが正解

クルーズの世界一周費用は、決して一律ではありません。
150万円台から参加できる船もあれば、1000万円を超えるラグジュアリーな選択肢もある。この幅の広さこそが、世界一周クルーズの特徴だと言えるでしょう。

大切なのは、「安いか高いか」ではなく、
その費用で何を得たいのかを明確にすることです。

  • できるだけ費用を抑えつつ、出会いや学びを重視したいならピースボート
  • 日本語環境と上質なサービスで、安心して優雅に旅したいなら飛鳥II
  • 海外らしい雰囲気とエンタメを楽しみたいならサン・プリンセス
  • コスパを重視し、自由度の高い旅を求めるならMSCクルーズ

それぞれに「向いている人」がはっきり分かれています。

世界一周クルーズは、ただ世界を回る旅ではありません。
長い時間をかけて移動し、考え、人と出会い、自分自身と向き合う旅です。だからこそ、費用は単なる出費ではなく、これからの人生にどう影響するかという視点で考える価値があります。

「いつか行けたらいいな」と思っている人も、まずは情報を集めてみるところから始めてみてください。
世界一周クルーズは、特別な人だけの夢ではなく、計画すれば現実的に手が届く選択肢です。

この旅が、自分の人生を少し見つめ直すきっかけになる。
そんな可能性があることを、この記事が伝えられていたら嬉しいです。

この記事を書いた人

ユウキのアバター ユウキ まるごとクルーズ編集長

メーカー営業として働きながらも「一度きりの人生を後悔なく過ごしたい」と決意し、30代で仕事を辞め、ピースボートクルーズで世界一周を経験。帰国後は再び会社員をする傍ら、旅メディア「まるごとクルーズ」を運営。
海外経験ほぼゼロからの挑戦だったからこそ、初心者でも実践できる準備・不安の対策・船内生活・その後のリアルを等身大で発信。元海外初心者&世界一周クルーズ経験者ならではの情報発信で、読者が失敗せずにクルーズを楽しむための道しるべとなることを目指しています。

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